ABOUT

STORY

写真家を目指すアコとフリーターのサン。

二人は共通の友人とともに共同生活を始めたものの、

事情により友人が家を出た今やむを得ず二人暮らしをしている。


アコは几帳面でストイック、サンはだらしなく自由気まま。

正反対な二人の生活が順風満帆なわけもなく、

日々の暮らしは微妙な空気に包まれている。


そんなある日、二人の住む木造の一軒家に不動産会社の男がやってくる。

なんでもサンが買ったアコーディオンが原因で、

近隣住民から騒音クレームが入っているというのだが…。


一人の男が訪ねてくることで始まる「ホーム」

立て篭もりをする女と口下手な男の喧嘩にサンが巻き込まれる「かわいい人」

アコの元に不思議な女の子が現れる「湯気」

口論した二人がちぐはぐな旅に出る「誤算か憧れ」


噛み合わない二人と二人が出会う人々、

日常の中の違和感と小さなおかしみを軽妙な語り口で紡いだ四章構成のお話。


INTRODUCTION

ともに俳優として活動する

加藤紗希と豊島晴香が結成した創作ユニット「点と」による

初の長編映画にして、初の劇場公開作品。


コロナ禍で実現可能な少人数での撮影・製作方法を模索し、

各話数名のみが出演する4幕構成のオムニバス作品になっている。

加藤と豊島は監督と脚本をそれぞれ担当、主演も務めた。

俳優2人ならではの視点によるキャスティングをもとに、

豊島は個々の魅力を最大限引き出す当て書きの脚本を執筆。

そして監督の加藤は、俳優に寄り添った演出と、

俳優が現場で作り上げた時間を活かす編集を施した。


2021年、日本で最大規模の自主映画コンペティションの一つ

「ぴあフィルムフェスティバル」にて観客賞を受賞。

さらに、若手映像作家の登竜門とされる国内主要映画祭に相次いで入選。


<ユーモア、他人との距離感、時空間の交差>

といった要素が散りばめられた独特の作品世界は、

一つの見方に縛られない多様な解釈に開かれており、

観客を思索と笑いと動揺にいざなう。

◯第43回 ぴあフィルムフェスティバル2021 観客賞受賞

◯第22回 TAMA NEW WAVE コンペティション部門 入選

◯第15回 田辺・弁慶映画祭 入選


CAST

加藤紗希・豊島晴香・釜口恵太・神田朱未・髙羽快・本荘澪・湯川紋子




アコ

ー写真家志望で、鉱石を被写体とした作品を制作している。

 几帳面で、やや融通の効かない面もある。


加藤紗希(かとうさき)

1989年愛知県出身。振付師・俳優。幼少期よりダンスを始め、中学生でミュージカルを経験。舞台製作・振付・出演などを経て、2017年映画美学校アクターズコースに通い、映画製作に興味を持つ。餃子が好き。今作品が初長編作品。蠍座。

web : http://www.sakicato.com


サン

ーバイトしながら自由気ままに暮らすフリーター。ものを集めがちだが、片付けが苦手。

 部屋は常に散らかっている。


豊島晴香(とよしまはるか)

1989年10月生まれ。大学卒業後旅行会社で団体旅行の添乗などしたのち退職して文学座附属演劇研究所に入所。俳優活動を開始。

卒業後、小田尚稔の演劇、ウンゲツィーファなど小劇場の舞台を中心に活動する。映画美学校アクターズコースで出会った加藤紗希の誘いで脚本を書き始め、ともに映画製作を開始。

Twitter : @toyoshimauma


田所

ー不動産会社の営業担当。サンの弾くアコーディオンがうるさいとご近所からクレームが入ったため二人の元にやってくる。


釜口恵太(かまぐちけいた)

1993年生まれ、鹿児島県出身。映画美学校アクターズ・コース修了。最近の主な出演作に、映画「宇宙の裏返し」(高橋洋監督)、「泥濘む」(加藤紗希監督)、「ワンダラー 」(小林瑛美監督)、舞台ダダルズ「顔が出る」(作演出 大石恵美)、Pityman「わかったわかったなるほどね」(作演出 山下由)など。写真は同じく出演の髙羽快によるもの。

web : https://lit.link/keitakamaguchi


ともえ

ーサンの職場の先輩。アコと喧嘩し転がり込んできたサンを美味しい手料理で迎え入れる。


神田朱未(かんだあけみ)

愛知県出身。声優としてアニメやゲーム、外画の吹き替え、ラジオパーソナリティなど、様々な声の表現に携わる。2017年に舞台や映像など身体全部を使った表現にも挑戦するために映画美学校アクターズ・コースへ。主な出演作はアニメ「魔法先生ネギま!」「もやしもん」ゲーム「ときめきメモリアル3」舞台「玉田企画 バカンス」など。


清水

ー突如ともえの家に訪ねてくる男。独特な言葉づかいでサンを困惑させる。


髙羽快(たかはかい)

高校卒業後2年間寝たきりの引きこもりに。成人式をテレビで見送りこのままじゃおわり〜と思い大学進学。最初の2年間はリハビリのような日々を過ごし、転がるように卒業。映像制作会社に就職するも月の労働時間が500時間を超えもはや会社に住んでいるかのような状態になる。住民票を会社の住所に移すか仕事を辞めるかで無職になることを決意。失業手当での穏やかな生活を経て映画美学校アクターズコース7期に入学。修了公演を機に俳優として活動を始める。すごい人見知り

映画美学校アクターズ7期修了公演「S高原から」

東葛スポーツ「12時17分、土浦行き」

加藤紗希監督作「泥濘む」 など


フー

ーとある理由でアコとサンの家へやってきた女の子。手編みの帽子や手袋で身を包む。


本荘澪(ほんじょうみお)

映画美学校アクターズコースにてお芝居を始める。物作りが好き。


ー娘がお世話になっているお礼にと、食事の用意をかって出る。料理上手で陽気。


湯川紋子(ゆかわあやこ)

東京都出身。映画美学校アクターズ・コース修了。

生きていても、実はこの世の人でなくても、いずれにせよ地上から3センチぐらい浮いているキャラクターを演じることが多い。

Twitter : @ayakoyukawa


STAFF

撮影:河本洋介

録音・音響:三村一馬

照明:西野正浩

音楽:スカンク/SKANK


宣伝美術:一野篤

宣伝協力:天野龍太郎


製作:点と

脚本:豊島晴香

監督:加藤紗希

(2021年/日本/フィクション/78分)




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